紅白歌合戦2022の視聴率が公表されました。
紅白歌合戦2022の視聴率が前年よりも良かったですが歴代ワースト2位になってしまいました。
なぜ紅白歌合戦2022の視聴率が歴代ワースト2位という結果になってしまったのでしょうか?
また紅白歌合戦のネット配信の可能性はあるのでしょうか?
今回は紅白歌合戦2022の視聴率について調査、考察してみます。
それでは早速見ていきましょう。
紅白歌合戦2022の視聴率が35・3%で歴代ワースト2位に
紅白歌合戦、視聴率は関東で35.3% 過去最低の前年から微増https://t.co/BJJIhoucli
— 毎日新聞 (@mainichi) January 2, 2023
2022年の大みそかに放送された第73回NHK紅白歌合戦で、第2部(午後9時から2時間45分)の関東地区平均視聴率は35・3%でした。
紅白歌合戦2022の平均世帯視聴率が公表されました。
紅白歌合戦2022の第一部(午後7時20分~8時55分)の視聴率が31.2%。
紅白歌合戦2022の第二部(午後9時~11時45分)の視聴率が35.3%。
歴代ワースト1位の最低視聴率を記録してしまった、昨年2021年の紅白歌合戦2021よりも上でした。
しかし、第1部と第2部を通じて40%台を割ってしまったのが2年連続になってしまい歴代ワースト2位という結果に。
関東と関西の世帯平均視聴率は
関東 | 関西 | |
第1部 | 31.2% | 30.2% |
第2部 | 35.3% | 36.7% |
また関東と関西の個人平均視聴率は
関東 | 関西 | |
第1部 | 23.0% | 23.8% |
第2部 | 26.0% | 28.0% |
前年2021年に比べたら若干上昇していますが、全体的に見て緩やかに紅白歌合戦の視聴率は下降していっていますね。
視聴率を40%切ってしまう紅白歌合戦は過去にもあります。
しかしこれまでは第1部では35%前後、第2部では40%前後の視聴率だったので、2021年よりも上だとしても視聴率の下げを食い止めたとは言いづらいかもしれません。
紅白歌合戦2022の視聴率がなぜ歴代ワースト2位に?

なぜ紅白歌合戦2022の視聴率が歴代ワースト2位になってしまったのでしょうか?
色々な意見が多く出ていますが、その中で3つの原因を挙げます。
- 紅白離れ
- ネットの普及
- 少子化
紅白離れ

テレビ離れはもうずいぶん前から言われてきていますよね。
なので、そもそもテレビを観る視聴者が減っているから視聴率も減少しているといえます。
ただ紅白歌合戦に限って言えば、若年層だけでなくお年寄りの方も紅白離れしていってると思われるんですよね。
というのも、紅白歌合戦2022の出場者を見ると分かるように、若年層をターゲットにしているキャスティングが見て取れます。
昔の紅白歌合戦は演歌や歌謡曲など、年配の方も知っている歌手が多く出演してたのでシニア層が多く紅白歌合戦を観ていました。
しかし近年の紅白歌合戦は演歌や歌謡曲など年配の方も知っているようなアーティストが少ないため、紅白歌合戦を観てもつまらないという感じになっていると思われます。
では、若年層が紅白歌合戦を観ているのかというと、テレビ離れのメインは若年層です。
なので一人暮らしをしている若者の中にはテレビも持っていない人も少なくないですし、テレビを持っていても紅白歌合戦を観る若者が少ないと思われます。
ネットの普及

前述したことに繋がってきますが、テレビ離れの大きな要因ともなっているのがネットの普及です。
インターネットの普及によって、いつでもどこでも情報が入手できるし、ネットの中にも娯楽がたくさんあります。
インターネットネイティブ世代の人が言うには、
テレビの面倒なところはリアタイで観ないといけないところ
という発言もあるように、たとえ紅白歌合戦を観るにしても録画しておくか動画配信サービスで自分の好きな時間に観るという生活スタイルに変わっています。
またそもそもネットでほぼの欲求が満たせてしまう現在で、たとえ若年層向けのキャスティングをしたとしてもNHKや紅白歌合戦をわざわざ観る若者がどれだけいるのかという懸念もありますよね。
少子化

これまで記した2つの要因にも関係してきますが、昔は演歌や歌謡曲が多く大人向け、お年寄り向けというイメージは紅白歌合戦にありました。
だから当時の若者は紅白歌合戦がつまらないという感想を持った人も多かったのではないでしょうか。
だけど、それでも大晦日には観ていたんですよね。
なぜなら当時は年末の一家団欒があったからです。
家族で集まって皆で紅白歌合戦を観て年越しをする
という、家庭が多かったから。
しかし、現在は独身者も増え、一家団欒が昔よりも少なくなっているという話も聞きます。
また一家団欒があったとしても、家長である父親、もしくは祖父などに刺さらないキャスティングをしている紅白歌合戦を観ない可能性も低くないかと。
ネットの普及、特に動画配信サービスの普及で年末に紅白を観る以外の選択肢が増えてます。
年配者にとってはよく分からないアーティストが出てる紅白歌合戦より、動画配信サービスでやっている年配者にとってど真ん中の番組を選ぶこともあるのではないでしょうか。
紅白歌合戦のネット配信の可能性は?

紅白歌合戦は今後も視聴率が劇的に回復、上昇することはかなり厳しいと思われます。
時代的に動画コンテンツはインターネットへ移行していますからね。
実際に2022年のサッカーワールドカップはABEMAでリアタイで動画配信され、日本代表の試合は数万人が視聴していました。
なので、将来的には紅白歌合戦もネット配信される可能性はあると思います。
ただサッカーワールドカップと違って紅白歌合戦は、
- 紅白歌合戦はNHKが提供している番組
- 日本の伝統行事的な番組
という面から、ネット配信に切り替わるのはまだ先になるかなと。
最後に
紅白歌合戦だけでなくテレビ全体の視聴率が下がっている時代なので、正直視聴率で一喜一憂する時代でもないのかなと。
紅白歌合戦2022の視聴率が奮わなかったとしても日本伝統であり、アーティストにとって紅白出場はステータスです。
なので世間から見て紅白歌合戦がオワコンだったとしても、続いていくのかなと思われますね。
